Weekly Pictures
研究室の写真です。
普段の実験の様子から、みんなでイベントを楽しんでいる様子まで、
研究室の雰囲気が伝わるような写真を載せていきます。
今週のWeekly Picturesは2/12に行われた畜産科学科の合同修士論文発表会の様子をお送りします。
今年の修論発表も畜産科学科の6研究室合同で行われました。
それぞれが修士2年間での研究の成果をまとめて発表してくれました。
家畜栄養学分野からは3人が参加。3人の研究テーマは以下のとおり。
Moe Thida Htan さん
研究テーマは
「Study on isolation of novel fibrolytic
bacterial-strains from sheep rumen by using a proper carbon source」
竹田 将悠規 さん
研究テーマは
「ルーメン内繊維片に付着する未知細菌の分離・培養化および生理機能評価」
鈴木 亮 さん
研究テーマは
「新規飼料添加物によるルーメン発酵の制御」
それでは当日の様子をどうぞ。
<発表前の様子> 発表を前にして畜産科学科の先生方も集まってきました。あのメンバーを前にして発表するのはどんなに緊張することか… |
発表前の3人の様子。写真からでも直前のピリピリした感じが伝わってきます。 |
栄養のトップバッターのMoeさん。発表直前の緊張感が伝わってくる一枚。 |
2番手の竹田さん。最終チェックに余念がありません。 |
栄養の最後を締める鈴木さん。発表前は鬼気迫る様子で前にまわることもできなかったので後ろからこっそり撮影。 |
隠しページ |
<発表内容(簡単に)> |
Moeさんの研究テーマは Study on isolation of novel fibrolytic
bacterial-strains from sheep rumen by using a proper carbon source 反芻動物のルーメンの中での繊維(草)の消化は細菌が主役となって行っています。しかし、ルーメンの中の細菌を分離するのは大変難しく、ほとんどの細菌はルーメンの中で何をやっているのかよく分かっていません。そこでMoeさんは細菌を培養するときの方法を工夫することで繊維分解の主役である繊維分解菌を分離し、その機能を明らかにしました。 |
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竹田さんの研究テーマは ルーメン内繊維片に付着する未知細菌の分離・培養化および生理機能評価 竹田さんの研究もMoeさんの研究と同じくルーメン内の未知の細菌を分離・培養して機能を調べるというもの。しかし、Moeさんが繊維分解菌に注目したのに対して竹田さんは非繊維分解菌に注目しました。というのもルーメン内での繊維分解は繊維分解菌と非繊維分解菌が協力して行っていると考えられているからです。竹田さんは自分が分離してきた非繊維分解菌を繊維分解菌と供培養することでどのくらい繊維分解が促進されるかといったことも明らかにしました。 ちなみに未知の細菌を分離・培養した人はその細菌を命名することができますが竹田さんの細菌はMT〜。 |
すいません、写真がありませんでした |
鈴木さんの研究テーマは 新規飼料添加物によるルーメン発酵の制御 反芻動物は細菌が繊維を分解した結果、生成するVFAをエネルギー源として生活しています。しかし細菌がVFAを生成する過程ではメタンもつくられてしまします。メタンは動物がエネルギー源として利用できないだけでなく地球温暖化にも深く関わっているため、ルーメンの中の発酵を制御することは動物の発育だけでなく環境問題においても重要なのです。鈴木さんの研究ではルーメン発酵を制御するために新たな飼料添加物に注目しました。そしてそれがVFA生成に関わる細菌とメタン生成に関わる細菌にどういった影響を与えるか、また実際に動物に給与したときの影響はどうかということを明らかにしました。 |
<発表の様子> |
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栄養の学生はプレゼンテーションを行うときに原稿を読みません。頼りになるのは己の頭脳のみ。3人とも練習の成果を発揮してすばらしい発表を行ってくれました。 |
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15分間の発表の後には質疑応答の時間が5分間あります。修士の発表では先生方からも厳しい質問がでます。ここでも普段のゼミでの鍛錬の成果がでます。 |
3人とも無事、修論発表を終えました。4年生のときに家畜栄養学研究室に分属して3年、修士になってから2年の研究生活ももうすぐ終わりです。
いなくなってしまうのは少しさびしい気もしますが、M2の先輩方はこれからもそれぞれの進路で活躍していかれると思います。
本当にお疲れ様でした。
ここまで、今週は修論発表の様子をお送りしてきましたがいかがでしたか?次回のWeekly Picturesもお楽しみに。 (担当:内堀)
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