家畜栄養学実験'06 

 

 

 


 06年度後期の畜産科学科3年生必修の家畜栄養学実験の様子です。

慣れない実験に戸惑いながらも、がんばる初々しい3年生の模様をお伝えします。

 

 

u     3回  ルーメン内ヌクレアーゼ活性の測定

 

     ルーメン内では外部から侵入する微生物やDNAは速やかに駆逐され、複雑だが安定な微生物生態系が保たれています。今回はこいうった防御機構の主体であるルーメン内のヌクレアーゼ(DNAse)活性を測定しました。

 

 

今回、プラスミド溶液にルーメン液を加えてインキュベートし、プラスミドの分解速度からヌクレアーゼ活性を推察します。

真剣な顔で実験に取り組む川崎くん(左)と矢野くん(右)。

 

 

 

前回までとは違い今回は使う試薬がとても多いです。

また数μlの試薬を分注したりもして、正確なピペッティングが要求されてきます。

 

 

各時間(0、0.5、1、2、4、8min)酵素反応させたプラスミド溶液を電気泳動にかけます。

慎重にサンプルを入れる高木君。手が震えてますぜ。

 

 

こちらは皆に見守られてピペッティングする藤井君。

みんなピペットの持ち方に個性があっておもしろいです。

 

 

1時間ほど泳動したあと、ゲルの写真を撮りました。

画面にゲルの映像が浮かび上がる瞬間はドキドキです。

 

 

こちらは5班のゲルの写真になります。

真ん中で大きく分けて左が粗飼料多給ヒツジのルーメン液、右が濃厚飼料多給のものを用いた結果です。

そしてそれぞれ左から分子量マーカー、0、0.5、1、2、4、8minインキュベートしたサンプルとなっています。

濃厚飼料多給の方が活性が高く、また両者ともに時間経過とともにプラスミドのバンドが分解されているのが分かります。

 

 

 

先ほども言ったとおり、今回だけに限らず実験においては正確なピペッティングを行うことは非常に重要です。

栄養学実験では例年この機会にピペッティングの正確さを競うピペッティングコンテストを行っています。

ここでその様子を紹介するのでどうぞご覧ください。

 

ルールは、1mlに合わせたピペットで水を吸って電子天秤で重さを量り1g(=1ml)に近い値を出した者勝ちというものです。まず一番初めに見本としてTA竹田が挑戦。がしかし最初から大きくはずれる値が・・・。んー、ドンマイ。

 

 

今度は4班の八城くんが挑戦。

1回目こそ大きく外れるものの、2〜5回目はコンスタントに1g近くを連発し、この時点で暫定トップに!

 

 

次は3班の柴垣くんがトライ。最初こそよかったものの後半崩れて最下位に。本人もこの苦笑い。

 

 

最後は2班の小林さんがチャレンジ。

しかし0.1g(=100μl)近いものすごい誤差が。

ショックで打ちひしがれるの図。もちろんこれにより堂々の単独トップに(下から)。

 

 

結果、一位は4班に!以下二位は1班、3位は5班となりました。勝利した4班に優勝賞品(ハイチュウ)の贈呈です。

 

 

2位、3位にも賞品があたりました。

5班のこれは一体なんでしょうか?

 

今後どこの研究室にいってもピペッティングがうまいに越したことはないので、皆さんこれを機会に練習(?)してみてください。

 

次回はルーメン内セルラーゼ活性の測定をお届けします。                                                                         

                                                                                                                                             

 

BACK

 

TOP